COLUMN
お役立ちコラム
2025/05/01
【愛知県名古屋市】『住宅等の脱炭素化促進補助金』について解説

日本政府は2020年、『2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言』しました。愛知県名古屋市では現在、『住宅等の脱炭素化促進補助金』事業を設置し、住宅の脱炭素化を促進するため、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や太陽光発電設備、蓄電システム、断熱窓改修、家庭用燃料電池システム(エネファーム)の導入費等に補助を行っています。今回はそんな名古屋市の『住宅等の脱炭素化促進補助金』についてまとめていきたいと思います。※今回は新築ZEHを中心にまとめていきます
- 目次
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- 1.補助金の概要
- 1-1.基本要件と補助金額
- 1-2.導入必須設備
- 2.補助金申請~受給までの大まかな流れ
- 2-1.写真撮影には注意
- 3.交付申請や実績報告時は『BELS評価書』の提出が必須
- 3-1.BELS取得や省エネ計算ならECOPLUSにお任せください
- 4.まとめ
補助金の概要
基本要件と補助金額
高性能住宅への補助金額
ZEH:1件あたり10万円
ZEH+、LCCM住宅:1件あたり20万円
ZEHと同時に設置する蓄電システム:蓄電システムの蓄電容量1kWhあたり1万5千円

エコプラ君
一見すると「補助金額少ない!」と思いがちですが、国庫の補助事業である「子育てグリーン住宅支援事業」「ZEH支援事業」「LCCM住宅」などとの併用が可能なため、名古屋市の補助金は「+α」の受給ができると思うと、知っておいて損はないね。
主な申請要件
①名古屋市内に新築する注文住宅 もしくは 分譲住宅 であること(集合住宅は対象外)
②国土交通省、環境省又は経済産業省が実施するZEH等補助の交付対象であること(子育てグリーン住宅支援事業やZEH支援事業・LCCM住宅等)※ZEH水準は補助対象外
③HEMSを導入すること(国が実施する補助事業において、HEMSの導入が要件に含まれていない場合は、愛知県が実施する愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金の補助対象機器であること)
④「なごや太陽光倶楽部」への入会を申請すること(申請者が「個人」の場合)
⑤太陽光発電設備、HEMS、蓄電システム又はV2H充放電設備の一体的導入、既設の太陽光発電設備に接続する蓄電システム補助金との併用は不可
導入必須設備

今回の「住宅等の脱炭素化促進補助金」を受けるためには少なくとも性能を「ZEH基準」以上にする必要があります。となると断熱性能等級や一次エネルギー消費量等級と併せて、まずは「太陽光発電設備」の搭載が必須要件になります。

「断熱性能」や「高効率設備」の検討について
「ZEH」以上の性能にするためには、断熱材、開口部(サッシ・玄関ドア)の高性能化と、冷暖房設備、給湯設備、換気設備、照明設備の高効率化が求められます。詳しくはこちらのコラムも併せてご確認ください。

ZEH以上の省エネ性能を目指そう!
2025年に省エネ基準適合義務化となり、2030年までにZEH(水準)に引き上げられようとしています。
数年前まではZEHが補助金対象でしたが、もうZEHが当たり前、ZEH以上を目指す住宅会社が増えていることはおわかりかと思います。
ZEH以上の性能を目指す上で、どういったグレードがあるのか、どういう所を工夫していけば良いのかについて、お伝えしていきます。
併せて「HEMS」の導入が必須要件
太陽光発電設備と併せて必須になるのが「HEMS」とよばれる高度エネルギーマネジメントシステムになります。2025年度の新築補助金では「ZEH支援事業」や「子育てグリーン住宅(GX志向型住宅)」などにおいては導入が必須となっています。それ以外の新築事業の場合は「HEMS」が要件に入っていない為、「住宅等の脱炭素化促進補助金」を受けようと考えた場合は導入をする必要が出てきます。対象機器は「愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金の補助対象機器」をご確認ください。
補助金申請~受給までの大まかな流れ

引用:名古屋市 令和7年度 住宅等の脱炭素化促進補助【申請の手引き】より
写真撮影には注意

引用:名古屋市 令和7年度 住宅等の脱炭素化促進補助【申請の手引き】より
補助金の交付申請・実績報告においていくつかの必要書類がありますが、特に注意が必要になるのは「現場の写真撮影」になります。中でも太陽光発電設備の写真撮影は取り忘れると再度の撮影が難しい設備となりますので、補助金検討の際は、太陽光発電設備の撮影にご注意ください。
交付申請や実績報告時は『BELS評価書』の提出が必須
BELS取得や省エネ計算ならECOPLUSにお任せください
まとめ
名古屋市の『住宅等の脱炭素化促進補助金』についてまとめてまいりましたがいかがでしょうか?「ZEH」以上の性能値が求められる現在、国庫の補助金と併用して活用することで、更にお得に高性能住宅を建てることが可能です。名古屋市内に建築予定の場合は、是非併用を検討されるのが良いかと思います。ECOPLUSでは各都道府県の助成金・補助金についてまとめている他、取得のために必要な「省エネ計算」や「BELS評価書」の取得サポ―トも実施しております。少しでも気になった方は(無料なので)まずはお気軽にご相談ください!