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【最新/新築最大160万円/補助金】子育てグリーン住宅支援事業とは?GX志向型住宅?対象条件や申請可能は?

【最新/新築最大160万円/補助金】子育てグリーン住宅支援事業とは?GX志向型住宅?対象条件や申請可能は?

2024年11月22日、「令和6年度補正予算案」の閣議決定により「子育てエコホーム支援事業」の後継事業として『子育てグリーン住宅支援事業』が報道発表されました。新築+リフォームの総予算は2,250億円規模。子育てエコホーム支援事業に申請が間に合わなかった物件であっても、条件によっては申請も可能になる他、新たな申請枠が設けられました。前回の子育てエコホーム支援事業と何が違うのか。今回の事業の対象物件は?申請はいつから始まる?などなど、疑問点も多いと思いますのでまとめていこうと思います。(今回は新築を取り上げます)

子育てエコホーム支援事業とは何が変わった?

条件次第では全世帯が対象に!若者・子育て世帯への支援は継続!

補助額なんと160万円!「GX志向型住宅」が新設!

まずは新設された「GX志向型住宅」がどんな条件なのかを見ていきましょう。

①「断熱性能等級6」以上<※1>
②再エネを除き設備による削減率が35%以上を達成<※2>
③再エネを算入し、最終的に削減率100%以上を達成

<※1>UA値=0.46以下(「6地域」の例)
<※2>換気・冷暖房・給湯・節湯水栓・照明の削減率
35%以上 = BEI 0.65以下

以上が、「GX志向型住宅」の性能基準の条件になります。現在時点では、それ以上の詳細(性能値以外の条件等)が分かりません。詳細まで触れることはできませんので、詳細が発表され次第、随時更新していこうと思います。ただ、今回補助額が「160万円」と大胆な補助額設定(一戸あたりの加算無しの補助額総額としては過去最大級ではないでしょうか。)となっている他、近年は『若者・子育て世帯』向けの補助を手厚く援助していたところ、今年度の「GX志向型住宅」につきましてはこれから出てくる申請条件を全てクリアしていることが前提ではありますが、世帯制限なく補助金申請が可能である点は大きなポイントですね!

エコプラ君

「6地域」のZEH基準は【UA値=0.60 BEI=0.8以下 +再エネ】だからZEHの家から性能値をもう少し頑張れば可能性はあるね!

若者・子育て世帯への支援は継続!ただし補助額は前年度比で減少!

『こどもみらい住宅支援事業』から始まり『こどもエコすまい支援事業』『子育てエコホーム支援事業』と、計3年度にわたって支援しております「若者・子育て世帯<※>向け」補助制度は今年度も同様に展開されています。しかし今回の『子育てグリーン住宅支援事業』では、補助額が大きく減少。長期優良住宅は前年度比20%減の「80万円」に、ZEH水準住宅に至っては前年度比50%減の「40万円」となっています。その為、ZEH水準に取組むのではなく、「長期優良住宅」や「GX志向型住宅」への取組みが今後のキーワードになるでしょう。

<※>建築主とその家族が、次のいずれかに該当する必要があります。

  • 子育て世帯:令和6年4月1日時点で18歳未満のお子さまを有する世帯

▶平成18年4月2日以降出生

  • 若者夫婦世帯:令和6年4月1日時点 ご夫婦のいずれかが39歳以下である世帯

▶昭和59年4月2日以降出生

分譲住宅や賃貸住宅でも補助金申請が可能!

分譲住宅は申請条件が緩和!活用しやすくなりました

例年、分譲住宅でも補助金自体は対象でしたが『「買主」が付いて「売買契約」を結ぶ』ことが条件だった為、申請受付期間内に契約・清算が終えられなければ補助金申請の取下となっていた…売出し期間的に条件が厳しい…なんていうケースが多くみられていたかと思います。しかし今回は、建築事業者(ハウスメーカーや工務店)が「性能条件に適用する住宅を〇棟建てるので、〇棟分の予算をください」という形で買主が付く前に補助金交付申請が可能になりました!これは分譲住宅に取り組む事業者様には追い風だと思います。

※各事業者ごとに「毎月○○棟まで」という形で制限はある予定ですが、それでも充分取り組みやすくはなりますね。

新たに「賃貸住宅」が補助金申請の対象に加わる 

今年度より、新たに『賃貸住宅』も申請できるようになっています。(⻑期優良住宅の取得もしくはZEH水準をクリアが条件)対象となるのは「床面積50㎡以上」かつ、「子育て世帯等に配慮した安全性・防犯性を高めるための技術基準に適合する」住宅で、1事業者あたり、賃貸住宅⼾数の50%までが対象となる見込み。新築時〜入居者募集3カ月間は「入居世帯が子育て世帯」であることが条件で、入居者募集から3カ月経過後は入居者世帯に制限はなくなり世帯条件に関係なく申請が可能に。

※対象要件の詳細含め、追情報待ち
※家賃設定は補助金取得に伴い、「子育て世帯等」を配慮した金額設定にすることが要件に

補助金申請におけるポイント・注意点

補助金申請の注意点①~予算消化率~

「子育てグリーン住宅支援事業」ではGX志向型住宅も加わり、例年よりも「補助金申請」の活用棟数がぐっと増える他、GX志向型住宅の補助額が「160万円/戸」の為、各事業者様の取り組みによって左右されますが、GX志向型住宅に積極的に取り組む事業者が増えれば増えるほど、比例して「子育てグリーン住宅支援事業」の新築予算の消化率はグっと上がることが予想できます。その為、補助金申請を検討されている方は、スケジュールを予め調整の上、お早めに補助金申請を進めていただくことをお勧めします。

エコプラ君

今回は「分譲住宅」の申請条件も緩和されている他、賃貸も対象となっているよね。全体(注文・建売・賃貸)の申請件数は例年と比べても増えると仮定すると、早期に終了してしまう可能性も十分考えられそう。予算消化率の推移も注視していこう。

補助金申請の注意点②~立地条件が厳罰化!~

※レッドゾーン区域内への建設は、例年同様「補助金対象外」に

「子育てグリーン住宅支援事業」では、補助金申請が可能な住宅の立地区域がより厳罰化されました。前年度「子育てエコホーム支援事業」では『①市街化調整区域+②イエローゾーンor浸水想定区域』に該当していた場合は、補助額がでたものの『半額』になっていました。しかし、「子育てグリーン住宅支援事業」では半額措置もなく、該当してしまった場合は原則『補助金申請対象外』になってしまいます。その為、必ず計画時には立地区域の確認を取るようにしましょう!詳細は、改めて要項の告示等が発表され次第、随時確認して反映できればと思います。

※危険区域や警戒区域内に建築計画をし、制限解除等の申請を行った場合でも、立地区域の条件には該当してしまいますので制限解除したから補助金申請の対象となるわけではございません。

※レッドゾーン区域絡み(①~③)はもともと申請の対象外です

①土砂災害特別警戒区域
②災害危険区域
(急傾斜地崩壊危険区域or 地すべり防止区域が重複している区域のいずれか)
③「立地適性化計画区域内で居住誘導区域外」かつ「災害
レッドゾーン」で建設されたもので、3⼾以上の開発⾏為に
よるもので、市町村⻑の勧告に従わなかった住宅

まとめ

今回の「子育てグリーン支援事業」の概要いかがでしたでしょうか。ZEH水準住宅につきましては補助金が大きく減額となり、いよいよ『ZEH基準の家=当たり前』になりつつありますね。そして目指す先として『GX志向型住宅』が新設され、より“省エネ”への取り組みは加速していくのではないでしょうか。お施主様の省エネ関心もどんどんと加速していくことも予想されますので、この流れに置いていかれぬようにしたいですね!引き続き、募集要領の告示等、追加情報がでてきましたら更新してまいります。

弊社では、GX志向型住宅に係る補助金申請サポートやBELS評価書の取得・外皮・一次エネ計算等、対応しております!まずは無料で「簡単見積・お問い合わせ」フォームよりご連絡ください!

<参照①>国土交通省:子育てグリーン住宅支援事業について

<参照②>国土交通省:住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案を閣議決定!

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